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春蘭発色法
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発色法

最初に赤花を基準に発色法をご紹介します。まずは完全遮光を前提とします。赤花は当地(群馬県みどり市市街地)では12月下旬頃遮光を外します。最低気温が5℃を下回ってくる時期です。時期は遮光の度合いや品種によって微妙に変えるべきですがこれは各々の経験で会得しなければなりません。完全遮光された赤花にいつまでもキャップをかけておくとどの品種も同じようなピンク色になってしまいます。赤さが淡くなります。春蘭赤花は1~2月の寒い時期に赤さを増します。キャップを外した株は出来るだけ暗いところに置きます。昔の本などには赤花は日を採った方が赤くなるようなことが書かれていたりしましたが間違いです。日が当たらないところに置くと言うことは温度も上がらないと言うことです。冷暗所に少しでも長く置いた方が赤さが増します。今でも寒冷地では室入れしている方がおられると思いますが発色はしているはずです。基本は蘭に支障が出ない範囲で暗く涼しいところで完全休眠させると言うことです。 遮光の不完全な株も早めにキャップを外さないと赤色が乗らず品種によっては緑色で咲いてしまいます。
紫花は遮光はしません。ただし花芽が付いたら出来るだけ日の弱いところで管理して後は赤花と同様冷暗管理です。
朱金色はぎりぎりまでキャップをかけておくように言う方もいますが朱紅色に咲く富士の夕映などは完全遮光されていれば開花の1ヶ月くらい前にキャップを外すと赤味が強くなります。
黄花も銘品類は後冴え性ですので完全遮光されていれば開花の1ヶ月くらい前にキャップを外すと黄色が濃くなります。黄花の場合は赤花と違いキャップを外した後やや明るいところに置いた方が濃くなります。
女雛のように発色の特に良い品種は何もしない方が赤くなります。ただし冷暗管理が前提となります。遮光ではかなわない濃赤紅色で咲き上がる品種です。天心もそうですし、寒冷地では万寿や東の光も同じことが言えます。
キャップをかけることを面倒に思う方や人工的な手段と嫌う方もいますが自然界でも秋になると春蘭の自生地では落ち葉が花芽を寒さから守っている場合も見かけます。むしろ自然の摂理にかなっていると言えます。 それぞれの品種の特性を充分引き出して春蘭の花をお楽しみ下さい。


花茎の伸ばし方

開花1ヶ月くらい前に段ボール箱に入れて陽当たりのよい縁側にでも置きます。この時パネルヒーターなどを使う方もいます。要は真っ暗な状態にして温度を上げると言うことです。

 

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